『土間と中庭と』では、断熱材に木繊維断熱材を採用しています。
木繊維断熱材の特徴は、蓄熱性と透湿性。
まさに、私が求めていた断熱材です。
気密性・断熱性を確保するため、断熱材は柱の中と外と”ダブル”で張っていく工法。
防火性も高く、準防火地域であるこちらの現場でも、問題なく採用できるのは嬉しい。
外側に張る断熱材は、木繊維がギュッと詰まり固められた、ボード状のもの。
水に弱いのでは?という印象もありますが、実際は雨を弾くほど。
しっかり通気が確保されれば、多少は濡れても問題ない断熱材のようです。
一方、内側(柱の間)は、”ふわふわ”とまではいきませんが、外側に比べたら柔らかめ。
ハリがあり、木繊維が詰まっているのが実感できる質感でした。
密度が高いためと思いますが、高い遮音性も特徴の一つです。
蓄熱性や遮音性。意識されることが少ない性能かと思いますが
安らぎの場には欠かせない要素と考えています。
また、調湿性が高いことは、カビやダニといったアレルゲンの抑制に繋がりますので
ハウスダストなどアレルギーでお悩み方にとっても有効ではないでしょうか。
ドイツからやってきた木繊維断熱材「ECOボード」
数年前に、国内で唯一製造していた業者がやめてしまい
現在は輸入に頼らざるを得ませんが
もっと多くの方から注目され、いつか国内製造が復活することを願っています。