この度、電磁波対策を施した「オールアースオフィス」が完成しました。
設計は、私と同じく新潟で活動されている、畔上さん/marug
昨年末より、電磁波対策の相談を受け、
”電磁波屋”としてサポートさせていただいた現場です。
眺望の良いロケーションを活かし、2階に執務室を設けたオフィス。
L型に切り取られた大開口からの眺めもよく、
白と黒を基調とした色合いも相まって、大変落ち着く、心地よい空間でした。
住宅では、寝室の床や壁、LDKの床など
部分的な範囲で採用するケースが多いですが
こちらのオフィスでは、2階の床全面とデスクに対策をしました。
住宅と比べて電気を多く使うオフィス。
当然、屋内配線の量が増えます。
その配線一本一本から電磁波が出ていますので
2階床面は電磁波が非常に高くなる傾向にあります。
そこでまずは、床面の対策を優先的に行い
そして、パソコンなど電化製品が多く載るデスクにも対策をすることで
”安心な場”をつくるというのが今回のプロジェクトです。
電磁波によるストレスを減らすことで
疲れ難くなることや集中力アップが期待できます。
職場の環境が向上させることは
パフォーマンスが上がるだけでなく
体質改善にもつながりますので、大きな意味があると思います。
壁面に設置されたデスク。
通常、壁面内に配線された電線や床面からの電磁波を拾い
デスク上は数値が高くなる傾向にありますが
電場(電磁波)が一桁と抜群の効果を確認できました。
日本電磁波協会(EMFA)の基準値25v/mを下回る、4.4v/m
住宅でも高い電磁波が出ていることの多い、2階の床面ですが
対策の効果は抜群の一桁。
1階に設けられたミーティング用のデスク。
こちらも電磁波対策がされた”アーシングデスク”
コンセントを繋いだiPadのすぐ脇でも、一桁。
ちなみに、通常の(対策されていない)デスクが近くにあったので
同じ状況で測定すると
378v/mと大変に高い数値になることから
アーシングデスクの効果がより分ります。
色あいが大変印象的なマホガニー(突板)で造られた”アーシングデスク”
機能面だけでなく、きちんとデザインもする畔上さんの設計から
とても刺激を受けました。
今回のプロジェクトは、
建築士同士の協働だからこそ、上手くいったのかなとも思ったりします。
電磁波対策という機能性はもちろんだけど
デザイン的にも綺麗に造りたい、納めたいという気持ちはよーく分かりますので
打合せ段階から気をつけたいところなどポイントを押させることができました。
また、現場に入った電気工事の職人さんが、以前オーディオ関係の仕事をしており、
"電磁波干渉"の存在を知っている方でした。
身体への影響があることは初めて知ったようですが
そんな経緯があったこともあり、大変協力的に工事を進めて頂けたのも
大きかったと思います。
まだまだマイナーな”電磁波対策”ですが
このように共感してくれる方、存在を知る方が
少しずつでも増えていくと嬉しく思います。
秀逸なデザインに"目に見えない確かな価値"が付加された
オールアースオフィスが完成したことは
大変意義のあること、大きな一歩だと感じた完了検査でした。