夏休みを利用した学生のインターンシップが昨日最終日を迎えました。
今回の最終目標はプレゼン。
建売住宅の設計をご依頼頂いた「株式会社とちたて」本間社長への直接提案するプログラムです。
取り組んだ案件は新潟市中央区、北側道路、42坪の平な敷地。
間口9mあり、一見”癖”は無さそう。
しかし、実際現地に行くと。。。
隣に築50年のビルディング(集合住宅)!
圧迫感強め。
印象が良くないと思う方もいるのだと思います。
しかし、
じっくりと観察すれば、この土地の良さも見えてきます。
・南東側(敷地裏手)には公園の緑が望める。
・前面道路は広く、開放感ある。
・ビルが西日を遮ってくれる。
ここに素敵な住空間の提案にチャレンジしてくれたのは、3名。
2度目の参加、修士2年生のTくん。
初参加の3年生Oくん、Nくん。
Tくんには、実務を想定した、現実的な案を
Oくん・Nくんには、自由な発想を
Tくんの第一案。中庭のある家。
東〜南のボリュームを抑え、光を中庭へ届ける案。
中庭に面したリビングや廊下に開放感が生まれるのが特徴です。
Tくんはもう一案。バルコニーのある家。
ビルや隣家の影響を受けない、明るく開放感のあるバルコニーと
ダイニングキッチンとが繋がることが特徴です。
△とちたて・本間社長へのプレゼンの様子
どちらの案も気に入って頂くことができました。
要所要所、私のチェックを受けながらでしたが
学生のうちにここまでまとめられるなんて、なかなか凄いことだと思います。
Tくん、お疲れさまでした。
さて、OくんとNくんですが
頼まれてもいないのに、集合住宅の提案です。
隣のビルを購入、解体して、敷地が広くなったという想定です。
まちに対して開く、まち・人とつながることをコンセプトした集合住宅「まちかど」
最初は利回りなど検討して進めていましたが、なかなか楽しそうな案にならない。。。
そこで、経済的なことは一旦置いておいて、自由な発想を優先した案です。
1階にはテナント(お店)があり、公園のような自由に使えるスペースがある。
2階以上は、住戸を分棟形式とすることで、プライバシーや開放感を確保しているのが特徴。
共用部も広く、ゆったりとしているが
レンダブル比(賃貸面積の割合)が低くすぎる。。。
本間社長からは、実現性は低いかもしれないけど、発想は面白い。
このような感覚はずっと持ち続けてほしい、と激励して頂きました。
そして、夜は第二部。
ゲストに建築家の塚野さん(塚野建築設計設計事務所)と加藤さん(加藤淳設計事務所)を
お迎えし、打ち上げパーティー。
せっかくなので再度プレゼン。
お二人からは、学生だけでなく私にとっても、為になるコメントを頂くことができました。
模型とお酒を囲みながら建築のお話し。
本当に楽しい時間でした。
インターンシップに私の事務所を選んでくれた学生に
このような機会を頂いたみんなに感謝です。