私が新潟大学を卒業した直後の約20年前から、
赤沢保育園と新潟大学は、縁あって繋がりがありました。
子ども達の環境や空間についての研究調査のために、
学生が伺ったのがきっかけです。
それを期に、毎年、学生は設計授業の課題として、
建替計画案に取り組んできました。
毎年約50名の学生が課題に挑みますので、、、
私が設計を手掛ける前に、すでに約1,000の案が
存在することになります。
私の設計が
1,000人の卒業生や現役学生、そして先生方に見られる....
130年の歴史と1,000個の課題案。。。
今までに経験のない、半端ないプレッシャーを感じました。。。
(意識過剰かもしれませんが)
更に、園からは「鉄骨造で」という依頼。
鉄骨造は未経験。
プレッシャーが増します。。。
そして、決断しました。
「協働で行こうと」
△園に飾られていた、学生達の案(模型)
私は設計を始める際に、
「赤沢らしくあること」、そして「しも町に相応しいこと」
という、二つのテーマを掲げていました。
赤沢らしく、「家庭的」「アットホーム」な園。
形だけでは表せない、とても難しいことですが、挑戦したい。
新しいけど、懐かしくもあり、前々からあったかのような建物。
地域に馴染んだ園にしたいと。
そこで、この地域の出身で、
この地域のことを考えながら設計活動している建築家、
「トクモト建築設計室」の徳本さんにお声かけしました。
園の計画方針に共感、快く協働を受け入れて頂くことができ、
建築家ユニット「N.T.architects」の誕生となりました。
以前から交流があり、親しくさせてもらってはいましたが、
実務を協働するのは初めてのこと。
協働に対する不安がなかったというと嘘になりますが、
それ以上に、ワクワクが先行。
刺激あり、学ぶこともあり。
励まし、励まされ。。。
想像以上に楽しく協働しています。
△地域に馴染ませることを意識し、外壁に杉板を採用し。
△デザインの特徴はRの開口。外部内部ともに登場します。
△通り土間としたエントランス。
△2階にも小さなホール空間を計画。
各保育室と一体的に利用を可能としています。