先月より、三条市、I-Clinicの設計をスタートしています。
親子で診療するにあたり、現医院が手狭になってきたため、
隣の駐車場に新築し移転したい、という計画。
私にとって、医院建築は初めて。
今年はMdリハステーションで「デイサービス+接骨院」の複合施設を経験したこともあり、
住宅建築との違いは十分承知しています。
それでも「医療」に関しては私は素人!
まずは現医院での様子を見学し、医療方針をお聞きし、
「医療」について勉強しながら始めることとしました。
住宅でも施主の方と計画について打合せを行っていると、
その方に関わる様々な専門分野の話しを聞かせて頂けることが多々あります。
私はそれがとても好きなんです。
設計をする上で必要であるというだけでなく、
知らなかった世界をほんの少し覗けた気がして、
とてもワクワクします。
今回も耳鼻科の診療を通して、少しだけ医療のこと知ることができました。
さて計画の方は、まず建てる位置と駐車場との関係性についてのスタディから。
患者は、県央地区のあちこちから車で通ってきます。
駐車場の計画が重要な要素となります。
必要台数の確保はできるか、安全・適切な計画となるか。
続いて、内部ゾーニング・動線のスタディ。
診療スペースや待合室など適切な広さを確保するだけでなく、
Dr.や看護師、そして患者の動線を考慮し、ゾーニング。
外部と内部の両方からのスタディ。
初心に帰ったつもりで、設計の基本を忠実に守りながら進めている状況です。
建築や空間が直接患者の症状を直すことは、もちろんできません。
建築や空間にできることはわずかかもしれませんが、
Dr.や医療スタッフの力に少しでもなれたらと思ってます。
そして、患者が「あの先生に診てもらえば」とDr.の顔を思い浮かべると同時に、
「なんだかあの場所いいよね」と思い出してもらえるような空間にしたい、
と思いながら進めています。